- 会計期間の企業の収益や費用を示す
- 企業がその期間(1年間)にどれだけもうけたかの収益性がわかる
- 括弧内は2020年10月1日時点の順位
売上高
- その企業がその期に売った製品・サービスの収入の合計
- 企業の規模
- 日本一がトヨタ30兆円、NTTが12兆円、伊藤忠商事が11兆円、日立製作所が8兆円、イオンが8兆円など
- 卸機能を担う総合商社の売上高は製造業に比べて大きい
売上純利益
- 売上高から仕入れなどにかかった原価(原材料費など)を差し引いた利益
- 粗利
- その事業のおおまかな採算性がわかる
営業利益
- 売上純利益から販売費/一般管理費(販管費)を引いたもの
- 販管費:製造現場以外の人件費やオフィス賃貸料、広告宣伝費など
- 本業でのもうけ
- 企業の「稼ぐ力」を測る指標
- 日本一がトヨタ2.5兆円、NTTが1.5兆円、伊藤忠商事が4000億円、日立製作所が6600億円、イオンが2200億円など
- 小売業は売上高の割に利益が小さい
- 通信業者が上位に目立つ(携帯料金見直しの背景)
- キーエンス:利益率が高い
- 東京エレクトロン:半導体製造装置で世界三位
経常利益
- 営業利益から営業外損益をひいたもの
- 経営者の経営努力が表れる
- 営業外損益:融資をうけていればその利払い、投資に対する配当収入など
税引前純利益
- 経常利益から特別損益をひいたもの
- 特別損益:自然災害による損失、保有資産の売却など
純利益
- 税金を支払った後の利益
- 税引き利益
- 最終利益
- 株主が注目する項目
利益剰余金
- 純利益を積み立てたもの
- このなかから株主に配当を支払う
- 利益処分案:利益剰余金からいくら配当に回すか決め、株主総会で決議する
- 配当性向:純利益の何%を配当に充てたか
コロナの影響
- 2020年上期は全社合計が15%減、最終損益38%減
- インバウンド(訪日外国人)の消失や国内での観光需要の低迷
- 日本航空とANAが70%台の減収
- 東海道新幹線が主力のJR東海が65%減収
- 子会社にプリンスホテルをもつ西武ホールディングスが47%減収
- 巣ごもり需要
- 任天堂が73%増収
- 冷凍食品や調味料が売れた味の素が前年同期の2.5倍の最終利益
- ゲーム事業がけん引してソニーが最高益