「化学的な(Chemo)」+「分類(Type)」
植物学上は同じ学名でも生育条件(土壌、標高、気候など)で特有の成分を多く含む場合があります。そのため、内容成分を確認して治療に必要な有効成分が一定量含まれていることを確かめてから、病気や症状に対して最適な精油を判断した方がいいという考え方があります。
このように、精油に含まれる成分を科学的に分析して、特徴的な成分の割合で分類するという考え方のことをケモタイプといいます。
ケモタイプ精油の見方
下記の条件にあてはまる精油がケモタイプ精油と呼ばれます。
- 学名が特定されていること
- 蒸留部位(花・葉・根・実など)が明記されていること
- 成分分析した結果の分析表が公開されていること
- ロット番号が明記されていること
- 生育地または蒸留地が明記されていること
- 蒸留年月が明記されていること
この他に内容量、植物の通称名、品質保証期間などが明記されているといいです。
誰でも内容成分を確認できるように、ガスクロマトグラフィーなどによる分析表が公表されていなければケモタイプ精油ではありません。精油のロット番号と分析表のロット番号が一致してはじめて、ケモタイプ精油であると確認することができます。
通常、蒸留は年に1回行われます。日本に輸入される精油は、新しくても1年前に蒸留された精油がほとんどです。1年前の蒸留年月の精油はとても新鮮ですが、蒸留年月が記載されていない精油は5年前の精油かもしれないので気をつけたほうがいいです。